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景気動向一致指数4月は19年11月の水準回復、小売販売・投資財出荷伸びる

都内の横断歩道を渡る人々
6月7日、内閣府が公表した4月の景気動向指数速報は、指標となる一致指数が前月比2.6ポイント上昇の95.5となり2カ月連続で上昇した。写真は都内で昨年8月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 7日 ロイター] – 内閣府が7日公表した4月の景気動向指数速報は、指標となる一致指数が前月比2.6ポイント上昇の95.5となり2カ月連続で上昇した。コロナ禍前の2019年11月以来の水準を回復した。先行指数も同0.6ポイント上昇の103.0となり、11カ月連続のプラスだった。

一致指数から機械的に算出される基調判断は「改善を示している」で据え置いた。緊急事態宣言の長期化などでサービス関連で弱い動きがあるものの、景気動向指数で比重の大きい「製造業を中心に、景気の持ち直し基調は続いている」と内閣府はみている。

一致指数の上昇に寄与したのは、小売販売額や投資財出荷指数、鉱工業生産指数など。小売販売は昨年のコロナ感染急拡大で消費が急減した反動で押し上げられた。半導体製造装置やショベルなどの海外向け出荷も好調だった。

先行指数は中小企業売上見通しや最終需要財在庫率指数などが改善した。非鉄価格上昇などで日経商品指数も上昇に寄与した。

遅行指数は前月比0.2ポイント上昇の93.7だった。法人税収入と最終需要財在庫指数が改善した。完全失業率と消費者物価指数は悪化した。