日本百貨店協会が発表した全国百貨店の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比167.0%増と3ケタのプラスになった。前年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う1度目の緊急事態宣言で休業や時短営業が広がっていたため、その反動で大きく伸びた。前年実績を上回るのは2カ月連続。
新型コロナの影響がなかった2019年4月と比べると、27.7%のマイナスだった。月前半は客数・売り上げともに回復傾向が見られたものの、4都府県での3度目の緊急事態宣言や7県のまん延防止等重点措置適用で一転して厳しい状況となった。
地区別では、10大都市が192.1%増、地方が121.2%増だった。営業自粛による前年の減少幅が大きかった大都市のほうが、反動増が大きかった。
商品別では、宝飾・時計などの高額品や、巣ごもり需要によりリビング関連、家電、食料品が好調に推移した。