米ホーム・デポ、第1四半期は32.7%増収 見通しは不透明
[18日 ロイター] – 米ホームセンター大手のホーム・デポが18日発表した第1・四半期(5月2日まで)決算は、純売上高が32.7%増の375億ドルと市場予想(349億6000万ドル)を上回った。ただ、米経済の再開に伴い新型コロナウイルス禍での消費需要の動向が変化する可能性があり、その影響を予測することは難しいとした。
第1・四半期の既存店売上高は31%増加。一方、木材価格の上昇により粗利益率は約0.35%ポイント低下した。
こうした中、ホームセンター製品への需要を後押しした政府の景気刺激策が終了し、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むにつれ、ホーム・デポの成長は鈍化する可能性が高いとの見方が出ている。
ウィンスロップ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー、アダム・クーンズ氏は「刺激策がなくなり、米経済が完全に再開され、消費がコンサートや映画などに向かい始めれば、投資先にも変化が生じるだろう」と述べた。
ホーム・デポは5月の売上高も好調なスタートを切ったとしたが、年内の見通しは示さなかった。
株価は午前の取引で小幅安だった。