ネスレ第1四半期、売上高が10年ぶり高い伸び コーヒーなど寄与
[チューリヒ 22日 ロイター] – スイスの食品大手ネスレが22日発表した第1・四半期決算は売上高が10年ぶりの大幅な伸びとなった。コーヒー、乳製品、ペットフードが好調だった。
為替変動と買収・売却の影響を除く実質ベースの増収率は7.7%と前年同期の4.3%から拡大した。同社が集計したアナリスト予想(3.3%)も大幅に上回った。今年は昨年の3.6%から拡大を目指す。
第1・四半期の売上高は211億スイスフランと予想(202億フラン)を上回った。
マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は発表文で「小売売上高は堅調に伸びだ。家庭向け以外も改善の兆しが見られる」と指摘し「今年の業績予想と1桁台半ばの中期的な実質増収率目標を据え置く」とした。
ケプラー・シュブルーのアナリスト、ジョン・コックス氏は2011年以来の好決算だったと述べ、新興市場の回復が寄与したと分析した。
実質増収率は米州で7.2%、欧州で4.4%、アジアは9.1%だった。昨年第1・四半期は新型コロナウイルスの影響でアジアはマイナスだった。