H&Mの12-2月期は税引き前で赤字、中国顧客の信頼回復目指す
[ストックホルム 31日 ロイター] – スウェーデンのファストファッション大手H&Mが発表した第1・四半期(2020年12月─21年2月)決算は赤字となった。同社は、新疆ウイグル自治区での強制労働について昨年懸念を表明したことが最近中国で批判されており、中国顧客の信頼回復に努めると説明した。
H&Mは、決算とともに発表した声明で、新疆には言及せず、中国へのコミットメントは引き続き強く、顧客や社員、事業のパートナーの信頼回復を図ると表明した。
中国はH&Mにとって第4の販売市場であり、最大の調達先。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは「ナイキやH&Mは過去にも似たような問題に直面したがそれを乗り越え、相対的に強い販売を維持している。しかし短期的に、H&Mの中国販売に悪影響が出る可能性がある」と述べた。
12─2月期の税引き前損益は13億9000万クローナ(1億5900万ドル)の赤字。前年同期は25億クローナの黒字だった。リフィニティブがまとめた予想平均は14億1000万クローナの赤字。
3月1─28日の売上高は現地通貨建てで55%増加した。