ライフ、USMH、アークス、平和堂、イズミ、SM・GMS2月期決算企業の上期業績と経営戦略

特需に沸くSM、低空飛行のGMS
2月期決算の食品スーパー(SM)および総合スーパー(GMS)の上期決算が出揃った。新型コロナウイルス(コロナ)の感染拡大に伴う需要の急増で、SMは軒並み“特需”に沸いた一方、GMSはコロナ禍での外出自粛の影響などを受け低調に推移した。主要企業5社の上期業績と、今後の経営戦略についてレポートする。
生鮮中心に絶好調のライフ
ネットスーパー拡充急ぐ

SM各社の2020年度上期(20年3~8月期)決算は、コロナの感染拡大に伴う、いわゆる“巣ごもり需要”の高まりを取り込んで軒並み好調を示した。売上高および本業での儲けを示す営業利益は大幅増を記録している。ただ、下期はコロナの感染状況が不透明なことから、業績予想を手堅く見積もっているチェーンも少なくない。
SM最大手のライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長)の21年2月期上期連結業績は、営業収益が対前年同期比9.4%増の3867億円、営業利益は同3.04倍にあたる169億円、経常利益が同2.9倍の173億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3.05倍の117億円に上った。営業収益営業利益率も前年同期の1.6%から4.4%へと大幅に伸長している。
部門別売上高では、生鮮3品の売上高が対前年同期比2ケタ増と高い伸びを記録。内訳では農産が同17.4%増、水産が同13.0%増、畜産が同17.6%増となっている(全店ベース)。
ライフは上期、コロナ対策の基本方針として「安心安全が最優先」など3項目を掲げ、顧客と従業員の感染拡大防止の対応に邁進。その結果が、「上期の業績につながっている」(岩崎社長)とした。下期については、「守り」「攻め」「変化」の3つのテーマのもと取り組みを実施。このうち「守り」については、引き続き顧客および従業員の感染防止策を徹底する。「攻め」の面では既存店改装を積極化に行うとし、1店当たり
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