ネスレ、第3四半期は実質増収率が予想上回る 通年見通し上げ

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スイス食品大手・ネスレが21日発表した第3・四半期決算は、為替変動と買収・売却の影響を除く実質ベースの増収率が4.9%と、市場予想を上回った。写真はネスレのロゴマーク。2020年9月28日に撮影。(ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 21日 ロイター] – スイス食品大手・ネスレが21日発表した第3・四半期決算は、為替変動と買収・売却の影響を除く実質ベースの増収率が4.9%と、市場予想を上回った。同社は2020年通期の増収率の見通しを約3%と、従来の2─3%から引き上げた。

第3・四半期はペットフードや健康関連商品への需要が強かった。同社によると、新型コロナウイルスの流行下では自宅で消費する食品と飲料、認知度の高いブランド、健康に良いとされる商品の需要が強かった一方で、自宅以外の場所で使われる商品の販売が低迷した。

1─9月の実質増収率は3.5%と、同社集計のアナリスト予想平均の2.8%を上回った。

地域別では米州の増収率が最も高く、アジアは小幅な増加にとどまった。

スイスフラン建ての売上高は9.4%減の619億フラン(683億3000万米ドル)。ネスレ・スキン・ヘルス部門と米国のアイスクリーム事業の売却が響いた。

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