[ブリュッセル 2日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が2日発表した7月のユーロ圏の生産者物価指数(PPI)は前月比0.6%上昇し、上昇率はロイターがまとめたエコノミスト予想の0.5%を小幅に上回った。
一方、前年同月比では3.3%低下と引き続きマイナスとなり、消費者物価に一段の下押し圧力をかけた。予想は3.4%の低下だった。
7月のPPIが前年比で低下した主な理由は、11.6%下落したエネルギー価格。中間財価格の2.0%下落も響いた。
欧州中央銀行(ECB)は消費者物価上昇率を中期的に2%弱とすることを目標としているが、何年も目標に達していない。1日に発表されたユーロ圏の8月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比0.2%低下した。前年比での低下は2016年5月以来。