イズミは7月14日、未定としていた2021年2月期の連結業績予想を発表した。売上高に当たる営業収益は前期比5.7%減の7019億円、営業利益は4.1%増の332億円と減収増益を見込む。第2四半期以降は店舗運営などの事業活動が正常化することを前提としている。第1四半期(20年3〜5月期)に新型コロナウイルス関連の特別損失を計上した影響で、通期の純利益は4.8%減の190億円となる見通しだ。
第1四半期は主力の小売事業の既存店売上高が前年同期比23.6%減と大きく減少した。大型ショッピングセンター「ゆめタウン」が、新型コロナの影響で一部休業を余儀なくされるなど、来店客数が大きく減った。一方、食品スーパー「ゆめマート」は巣ごもり需要の拡大で食品や衛生関連商品などの売り上げが伸びた。この結果、同事業の営業収益は19.2%減の1444億円となったものの、在庫圧縮や広告販促費の削減などにより、営業利益は1.4%増の54億円と増益を確保した。
クレジットカードや電子マネーなど小売周辺事業は、小売事業での来店客減少で決済取扱高が減ったため、営業収益は3.4%減の225億円、営業利益は41.4%減の5億円と苦戦した。