DCMホールディングスの3~5月(2021年2月期第1四半期)決算は、新型コロナウイルスの影響もあり、売上高が前年同期比8.8%増の1240億円となった。DCMブランドのアイテム数が前年同期から3400SKU増となり、2万アイテムを越えて2万3300SKUとなったことや、値入率を改善させたことなどから、売上総利益率は33.9%と前年から0.9ポイント改善した。一方、新型コロナによる販促の自粛でチラシ削減もあり、販売管理比率が26.0%と前年から2.6ptも下がった。これらにより、営業利益は70.4%増と大幅に伸びて116億円となった。
感染予防関連商品、外出自粛や在宅勤務による、園芸やDIY需要の拡大、キッチン用品や掃除用品、ビジネスチェアやデスクなどが好調で、商品部門別では、ハウスキーピング部門が13.2%増、ホームインプルーブメント部門が12.7%増、園芸部門が10.8%増、ホームファニシング部門が8.5%だった。
事業会社別の営業収益は、DCMカーマが361億円(11.3%増)、DCMダイキが242億円(7.4%増)、DCMホーマックが513億円(7.9%増)、DCMサンワが57億円(5.1%増)、DCMくろがねやが46億円(18.1%増)。
2021年2月期通期は期首初めの予想を据え置き、売上高は4310億円(0.2%増)、営業利益は210億円(0.8%増)、経常利益は202億円(0.5%増)、当期純利益は130億円(5.7%減)とした。