カインズが、ホームページ上で発表した2020年2月期の売上高は4410億円だった。前年同期比からは196億円上積みし、4.7%増となった。これまでホームセンター業界でトップだったDCMホールディングス(DCMHD)の20年2月期の営業収益は4373億円だったため、カインズが売上高で業界トップに躍り出たことになる。
ただし、DCMグループには売上規模で1000億円強のケーヨーがあり、グループ全体では5376億円の売上高となる。ケーヨーはDCMのマーチャンダイジングの導入で、収益構造の改革を進めており、目処が立った段階で子会社となることも予想される。両社は2016年4月に経営統合を発表したが、その後、資本業務提携を結ぶことで、ケーヨーがDCMHDの持分法適用関連会社となっている。
ホームセンターの2019年度の売上高ランキングの速報は以下の通り。
2019年度ホームセンター売上高ランキング | 単位:百万円、% | ||||
順位 | 会社名 | 決算月 | 売上高 | ||
19年度 | 18年度 | HD=ホールディング | 百万円 | 増減率 | |
1 | 2 | カインズ | 2月 | 441,000 | 4.7 |
2 | 1 | DCM HD | 2月 | 430,000 | -2.0 |
3 | 4 | コーナン商事 | 2月 | 360,013 | 12.7 |
4 | 3 | コメリ | 3月 | 337,326 | 0.7 |
5 | 5 | ナフコ | 3月 | 217,753 | -2.5 |
6 | 6 | LIXILビバ | 3月 | 188,506 | 4.2 |
7 | 8 | 島忠 | 2019年8月 | 139,980 | -0.2 |
8 | 12 | アレンザHD | 2月 | 134,260 | 68.3 |
9 | 7 | ジョイフル本田 | 6月予想 | 121,100 | 1.7 |
10 | 9 | ケーヨー | 2月 | 107,628 | -6.3 |
11 | 10 | 東急ハンズ | 3月 | 96,600 | -0.8 |
12 | 11 | ロイヤルホームセンター | 3月 | 95,200 | 6.1 |
18年度のランキングは「ダイヤモンド・ホームセンター2019年8月15日号」に準じている。
上場会社には、決算概要で営業収益を発表しているところもあるが、損益計算書の売上高を採用した。
ジョイフル本田は、今年3月に非連結決算に移行したことに伴い、20年6月期の売上高予想を1211億円(前年同期比1.7%増)と発表している。ただしこれには、吸収したリフォーム事業、クラフト事業の第3四半期までの数値が加算されず、また非連結子会社となったアスレティッククラブとタイヤセンターの通期業績も入らないため、連結決算だった前年度の業績(1534億円)とは単純に比較はできない。上記掲載の前年度増減率は個別決算での比較。ちなみに、第2四半期決算での連結通期業績予想は1476億円としている。
島忠は、2019年8月期決算を採用。非上場会社のロイヤルホームセンターは、同社の「2020年度会社案内パンフレット」から採用した。
ランキングの詳細は、「ダイヤモンド・ホームセンター2020年8月15日号」で掲載予定。