外食売上高、3月は17.3%減、東日本大震災を上回る落ち込み
日本フードサービス協会が発表した3月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比17.3%減と東日本大震災があった2011年3月の減少幅(10.3%減)を上回る落ち込みとなった。政府が緊急事態宣言を発令した4月は、店舗の休業や営業時間短縮が相次いでおり、同協会では「3月以上の落ち込みが予想される」としている。
3月の客数は16.6%減、客単価は0.8%減だった。政府が2月の最終週に大規模イベントなどの自粛を要請して以降、土日・祝日を中心に繁華街立地での店内飲食の減少が顕著となった。東京都が3月下旬に週末の外出自粛要請を出してからは、客数が一段と落ち込んだ。
業態別の売上高は、ファーストフードが6.9%減、ファミリーレストランが21.2%減、パブ・居酒屋が43.3%減、ディナーレストランが40.5%減、喫茶が24.7%減だった。
居酒屋、ディナーレストランでは、4月は歓迎会などの宴会需要が見込まれる時期だが、多くの店舗が休業しているため、売り上げは前年の数%程度しか見込めないところもあるという。