H&M、欧州でさらに店舗一時閉鎖へ 12─2月の中国販売は24%減
[ストックホルム 16日 ロイター] – スウェーデンのファストファッション大手へネス・アンド・マウリッツ(H&M)は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて業務内容を見直し、欧州の12市場で一時閉鎖する店舗をさらに追加する、と発表した。また、2019年12月─2020年2月(第1・四半期)の中国での売り上げが24%減少したことを明らかにした。
第1・四半期の売上高は前年比8%増の549億クローナ(56億5000万ドル)で、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均とほぼ同水準だった。前年は510億クローナだった。
第1・四半期の後半は、主に中国で新型ウイルス感染拡大の影響がみられ、3月は主に欧州で打撃が大きかったという。
同社は、ポーランド、スペイン、チェコ、ブルガリア、ベルギー、フランス、オーストリア、ルクセンブルク、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニア、カザフスタンの店舗、およびギリシャの一部店舗を一時閉鎖する方針。前週には、イタリアの全店舗を閉鎖する一方、中国の店舗は大半で営業を再開した。
また、新型ウイルス感染拡大による業績への影響を最小限にとどめるため、コストとリスクの観点から業務内容の見直しを行っており、4月3日に追加情報を含めた四半期決算を発表する、と述べた。
同社の株は16日序盤の取引で8%下落。年初来では35%下落している。OMXストックホルム指数の下落率は5%。