オリンパスは通期業績予想を上方修正、医療分野を中心に堅調

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2月6日、オリンパスは2020年3月期の連結業績予想を上方修正した。写真はリスボンで2016年10月撮影(2020年 ロイター/Rafael Marchante)

[東京 6日 ロイター] – オリンパスは6日、2020年3月期の連結業績予想を上方修正した。営業利益予想は従来の900億円から920億円(前年比3.25倍)に引き上げた。医療分野を中心に、第3・四半期までの業績が堅調に推移したことを踏まえた。

2019年4月─12月期の連結決算(国際会計基準)で、営業利益は前年比3.8倍の784億円の過去最高となった。

セクター別では、主力の内視鏡事業、治療機器事業、科学事業が増収、為替調整後の売上高はそれぞれ8%、6%、8%増加した。

前年同期には、過去の不正会計を巡る訴訟の和解金や訴訟の判決に伴う損害賠償金など合計約388億円を一時費用として計上していた。

内視鏡事業は中国政府の医療政策の後押しもあり、中国の37%の売り上げの伸びを主因として堅調に推移している。執行役CFOの堺康氏は「中国市場には約50年前に進出し、現地の医師との信頼関係を構築しながらビジネスを展開してきた」と述べ、新型コロナウイルスの影響について「営業体制など短期的には出ると思われるものの、医療ニーズは変わらない。部品調達についても大きな問題は出ていない」とした。

販管費は大幅に改善。堺康氏は去年発表した企業変革プランにより「従業員のマインドが着実に変化している」と述べた。

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