週刊スーパーマーケットニュース 買物弱者を救う!リアル店舗を活かす第3のサービス
1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。コープこうべの「買いもん行こカー」の評判がよいという。「買いもん行こカー」は、ミニバンを利用して店舗まで利用客を無料送迎するサービス。都市部の買物弱者を店舗まで誘導する仕組みだが、これまでの宅配、移動販売とは違い、店舗で商品を選んで購入できるという楽しみがある。そのうえ、コミュニティが生まれやすく、地域とのつながりも深まる。客単価は移動販売の3倍弱という。そのため、コープこうべは2020年度内で20台まで増やす方針としており、サービス拡大の効果に着目したい。(1月31日から2月6日までのニュースをまとめました)。
ヨークベニマル
バイオマスプラ容器を導入開始
ヨークベニマルは(福島県)、プラスチック包装資材のメーカーであるリスパック(岐阜県)の協力のもと、100%植物由来の原料を使用した「バイオマスプラスチック容器」を、食品の一部商品に導入した。
バイオマスは生物由来の有機性資源で、石油や石炭などの化石資源とは異なり、持続的に利用できる資源。食品の容器に使用することで、容器製造工程での石油資源の消費削減、容器廃棄時のCO2の排出抑制につながり、環境保全に役立つ。リスパックのバイオマスプラスチックは植物由来の素材100%のポリ乳酸を使用した「バイオニュート」で、現在、ナッツ類やドライフルーツ、輸入ぶどうなどの一部商品に導入され、植物由来の表記ラベルが貼付されている。全店導入時の年間CO2削減効果は50.1t、石化樹脂削減効果は21.9tに達するという。
ライフコーポレーション
「オリコン顧客満足度」ランキングで高評価
ライフコーポレーション(大阪府)は、2020年オリコン顧客満足度調査のランキングにおいて、同社「ネットスーパー」の高評価を得た。
同ランキングは、オリコンが19年10月11日から10月23日までの期間、20歳以上の男女1833人を対象に行ったネットスーパーに関する調査。評価項目は、「登録のしやすさ」、「商品の充実さ」、「食材の鮮度」、「ポイント・割引の充実さ」などからなり、同社は「地域別 近畿第1位」と「家族構成別 ファミリー第1位」を獲得した。また、友人や知人への特定のネットスーパーに対する推奨程度の質問では、「ライフネットスーパー」が「推奨意向」項目で「人に薦めたい」とする回答が93.7%となった。
マックスバリュ西日本/マックスバリュ東北
2月末でレジ袋の無料配布終了
マックスバリュ西日本(広島県)、マルナカ(香川県)、山陽マルナカ(岡山県)は3月1日から、新たに206店舗の食品フロアでのレジ袋の無料配布を中止する。マックバリュ東北(秋田県)も同日で無料配布を止め、全店舗で有料化することとした。
マックスバリュ西日本、マルナカ、山陽マルナカは3社一体となり、使い捨てプラスチックの削減と資源の持続可能な調達への取り組みを加速させるため、これまで実施していなかった206店舗で、3月1日からレジ袋の無料配布を中止する。
マックスバリュ西日本の場合、2007年に2店舗で「買物袋持参運動」をスタートさせ、現在、有料化しているのは145店舗。買物袋持参率も平均80%まで高まっている。
また、マックスバリュ東北も、残る40店舗が無料配布を2月で終了。全95店舗で有料化を図る。西日本同様、有料化している店舗のレジ袋辞退率は、80%に達している。
両チェーンとも、レジ袋を希望する顧客には、環境にやさしいバイオマス素材のレジ袋を有料で提供し、その収益金は環境保全に取り組む団体へ寄付される。
コープさっぽろ
新エネ大賞を受賞
コープさっぽろの関係会社であるエネコープ(北海道)が、新エネルギー財団主催の「令和元年度新エネ大賞」において、「新エネルギー財団会長賞」を受賞した。
エネコープは、循環型社会実現の取り組みの一環として、2012年より酪農での家畜ふん尿、店舗や地域の食品残渣などの廃棄物をメタン発酵させ、バイオガスと肥料効果の高い液肥を作り出す小型バイオガスプラントを建設し、運営してきた。17年には、新たな取り組みとして、ガスエンジン発電機とパワーコンディショナーを組み合わせて低圧連系に対応、全国的にも珍しい50kW以下の低圧で売電を実現。また、バイオガスプラントにおいても、家畜ふん尿と食物残渣の混合によるバイオガス増量(発電量増加)や消化液を、地域に還元する取り組みを行っている。
受賞に際しては、食品残渣やふん尿処理の環境問題やエネルギー問題でバイオガスプラントが注目されるなか、低圧発電事業への取り組みや地域における資源循環サイクルの構築、地産地消の実現などが高く評価された。
コープみやぎ
「グリーン購入」の買物体験を実施
仙台市は2月8日、「グリーン購入お買い物体験」をみやぎ生協太子堂店で開催する。環境ラベル商品などを探しながら買物をする体験で、さまざまな商品についている代表的なラベルについても学ぶ。
「グリーン購入」とは、商品を購入する際に、その必要性を考え、必要な分だけ購入すること。また、商品を選ぶ際には、できるだけ環境負荷が小さいものを優先して購入すること。
コープこうべ
13台目となる「買いもん行こカー」運行
コープこうべ(兵庫県)は、「買いもん行こカー」をコープ横尾でもスタートした。自宅から店舗までを乗り合いタクシー方式で無料送迎するサービスで、コープこうべでは12店舗目(13台目)となる。対象となるのは、65歳以上の人、障がい者手帳を持つ人、妊婦・小さな子供連れなどの組合員。店舗から車で20分程度を要する買物弱者を対象とした。店舗での買物時間を1時間ほどに設定し、買物終了後も自宅まで送り届ける。運行スケジュールは原則ウィークデーで、10時~17時の間の時間帯でコースを設定する。コープこうべでは、移動販売に比べて低コストで運営できることから、「買いもん行こカー」を増やしている。