[ジュネーブ 21日 ロイター] – 世界貿易機関(WTO)は21日、20カ国・地域(G20)が5月中旬から10月中旬までの期間に、推定4604億ドルを対象とする28件の貿易制限を新たに導入したと発表した。大部分は関税引き上げと輸入禁止措置だった。
WTO報告書によると、貿易制限の対象額は2018年10月─19年5月の期間から37%増えた。「制限対象が国際貿易に占める割合は急上昇」したという。
WTOのアゼベド事務局長は声明で「歴史的な高水準にある貿易制限措置は世界の成長率や雇用創出、購買力に明確な影響を与えている。不透明感の増大や投資の減少、さらなる貿易の伸び鈍化を回避するにはG20の強い指導力が必要」と訴えた。