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消費者物価、5月は+0.8%に上昇幅縮小 大型連休要因が剥落

全国消費者物価指数
6月21日、総務省が発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.8となり、前年同月比で0.8%上昇した。写真は昨年6月に東京で撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 21日 ロイター] – 総務省が21日発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.8となり、前年同月比で0.8%上昇した。前月の0.9%上昇からプラス幅は縮小。4月は大型連休で外国パック旅行費が上昇していたが、そうした要因が剥落した。また、昨年末の原油安の影響で、電気代・都市ガス代も伸び率を縮めた。

総務省では「緩やかな上昇が続いている」(幹部)としている。

コアCPIは、ロイターがまとめた民間予測も0.8%上昇だった。

10連休要因で4月に15.1%上昇した外国パック旅行費は、5月に6.6%上昇になり上昇幅を縮小した。また、宿泊料は0.2%下落(4月は3.8%上昇)と下落に転じた。宿泊料の調査日は5月10―11日で、大型連休明けとなっている。

エネルギーは同3.7%上昇で前月の同4.6%上昇から上昇幅は縮小した。電気代と都市ガス代は、昨年末の原油安の影響で上昇幅が縮小。一方、ガソリンは、春先の原油価格の上昇を受けて、上昇幅を拡大した。

構成する523品目のうち、上昇したのは296品目で割合は56.6%と前月と変わらず。下落は168品目、変わらずは59品目だった。

総合指数は前年比0.7%上昇となり、前月の0.9%上昇からからプラス幅が縮小した。生鮮食品とエネルギーを除く総合(コアコアCPI)は前年比0.5%上昇で、前月の0.6%上昇から伸び率が縮小した。

(清水律子)