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景気指数、11月は過去2番目の上昇幅 自動車などの生産改善=内閣府

都内の横断歩道を渡る人々
内閣府が11日公表した11月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、指標となる一致指数は前月から3.8ポイント上昇した。写真は都内で昨年1月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 11日 ロイター] – 内閣府が11日発表した2021年11月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が93.6となった。前月比では3.8ポイント上昇と2カ月連続でプラスとなった。前月比のプラス幅は1985年1月以来、過去2番目の大きさ。

自動車生産回復、基調判断は据え置き

項目別では、耐久消費財出荷や鉱工業生産指数が改善した。部品供給不足が解消しつつある自動車や二輪車などの生産回復がけん引した。自動車用非鉄・鋼材の生産拡大も寄与した。

数カ月後の景気を示す先行指数は1.5ポイント上昇の103.0と、前月比で2カ月連続のプラスだった。自動車や化粧品などの出荷拡大により最終需要財在庫率などが改善した。新規求人数や中小企業売上見通しDIなども改善した。一方、新設住宅着工床面積やマネーストックは指数を下押しした。

一致指数の動きから内閣府が機械的に決める景気の基調判断は10月の「足踏みを示している」との表現を据え置いた。判断引き上げには3カ月移動平均の3カ月連続でのプラス継続が必要。11月の3カ月移動平均は5カ月ぶりに前月比プラスに転じたばかり。