エバグリーンのディスカウント業態、NEXの強みと安さを徹底分析!
和歌山県を地盤に、生鮮をフルラインで扱うフード&ドラッグ業態「エバグリーン」「スーパーエバグリーン」などを展開する廣岡とエバグリーン廣甚(いずれも和歌山県/米原まき社長、経営母体は同一)。本稿では、同社が展開するディスカウントストア(以下、DS)の「NEX」の全貌を明らかにすべく、2023年1月にオープンした「NEX橿原醍醐店」(奈良県橿原市:以下、橿原醍醐店)の売場をレポートする。※調査日は5月23~24日、価格はすべて本体価格
お買い得感を訴求する青果売場
橿原醍醐店が位置する橿原市は、奈良県の北西部に位置し、人口は約12万人。同店は奈良市から橿原市を南北に結ぶ国道165号線沿いにあり、交通アクセスのいい立地環境にある。大規模小売店舗立地法の申請時の店舗面積は3115㎡(約944坪)、駐車台数は124台。外装はブルーを基調に黄色の「Super Discount NEX」というロゴがあしらわれ、さわやかな雰囲気が印象的だ。店内の冷ケースゴンドラやPOP、サインボードでもこのカラーで統一され、ウエットルックを演出する白色の床材で清潔感を演出している。什器や備品の陳列線は統一され、クレンリネスも徹底、通路幅は広くて歩きやすく、DS業態だがチープな印象を感じさせない。
NEXは、「カカクユカイ宣言」を掲げ、「低価格×高満足度を届けるDS」業態である。徹底的にコスト削減に取り組み、生鮮を軸とした食品を中心に品揃えすることで、高品質低価格を実現している。
店内に入ると、まずは青果売場が展開される。島平台に日替わりのお買い得品のレタス(1玉89円)、ニラ(1束39円/3束79円)、大根(99円)、続く常設の5台の平台で売れ筋上位品や旬の主力品を価格訴求していた。客動線が平台に集中し、壁面売場に死角ができないよう、壁面の常温ケースでバナナ、冷蔵ケースでトマトやカットフルーツ、小松菜など、お買い得品をちりばめて配置することで、お客の回遊性を高める工夫が見られた。
売れ筋上位品は
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