食事業はロート製薬の「第3の柱」となるか 健康を深掘りする旗艦店が大阪・茶屋町にオープン!

植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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ロート製薬(大阪府/杉本雅史社長)は、食事業ブランド「ロートレシピ」を本格的に事業展開していく。それに伴い、子会社のロートウェルコート(大阪府/熊澤益徳社長)は1月15日、企画運営会社のカフェカンパニー(東京都/楠本修二郎)と協業し、大阪・梅田の商業施設「NU茶屋町プラス」に、旗艦店「ロートレシピ 茶屋町店」(大阪府大阪市)をオープンした。カフェ、デリ、物販店を兼ね備えた同店をレポートするとともに、食事業の今後の展開に迫る。

ロートレシピ外観

ロート製薬がめざす「薬に頼らない製薬会社」とは?

 ロート製薬が食事業を展開したのは約10年前のことだ。農場やレストランを経営するほか、サプリメント、食品の開発などを手掛けてきた同社。ロート製薬CCOの檜山敦氏はこの食事業に関して「製薬会社として消費者の健康促進に寄与していきたいと考え、健康な方や未病の方に健康状態を保っていただけるような展開を行ってきた。この食事業を、製薬事業、スキンケア事業に続くロート製薬の第3の柱とし、ゆくゆくは『薬に頼らない製薬会社』をめざす」と話す。

ロート製薬の檜山敦CCO
ロート製薬の檜山敦CCO。

 そして今回、カフェ、デリ、物販で構成される食事業の旗艦店「ロートレシピ 茶屋町店」をオープン。その経緯について「ロート製薬はこれまで、製薬やサプリの開発などを通して『健康を科学』してきた。その知見を活かした食事や商品を提供していくことで、消費者の健康促進に寄与していく構想は以前からあった。このたび、当社の食事業の成熟度が高まり、またコロナ禍のなかで消費者の健康への意識が高まったことを受け、今回のオープンに至った」(檜山敦CCO)と述べた。
 
 ターゲットは「茶屋町は『遊ぶ街』として20~30代が多く集まる街だ。さらに、近年はタワーマンションの建設が進んだことで、40~50代も周辺に居住している。実際に当店が居住する『NU茶屋町プラス』の高層部もマンションだ」(檜山敦CCO)と、茶屋町に遊びに来た客と周辺住民の両方を想定している。

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記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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