着用機会激減、オンライン採寸増える中、三陽商会オーダースーツブランドが対面接客にこだわる訳
高級シューズブランド『三陽山長』とのコラボで認知度アップに期待
―現状の課題と今後の戦略を教えてください。
猿渡 19年秋冬に立ち上げてからまもなく2年ですが、課題はずばり認知度が低い点。ブランドを知っていただくためにInstagram、Facebook、Twitterを運用していますが、フォロワーはまだ少ない状況です。
今後は、ブランド立ち上げから20年続く『三陽山長』のドレスシューズとセットでのプロモーションに注力していきます。購買層も30~50代と同じで、価格帯も同等。歴史があるだけにSNSのフォロワーも伸びているので、その認知度を活用していくことが急務だと考えています。
『STORY & THE STUDY』単独で店舗を増やすことは考えていませんが、お客さまとの接点を増やす活動として「訪問オーダーサービス」のほか、企業の内定者向け、新入社員向け研修などの場を使って、スーツの着用法についてのセミナーを行っていく予定です。
コロナによる働き方の変化でビジネススーツを着る機会はたしかに減っています。それでも不動産業界はじめお客さまと接する機会が多い業種や、女性の社会進出に伴ってジャケットスタイルの需要はまだまだある。今後も私たちは、スーツ文化を広めていく活動を地道に行っていきます。