フジとマックスバリュ西日本が経営統合、共同持ち株会社設立の2年後に合併
中四国が地盤のフジとイオン傘下のマックスバリュ(MV)西日本は9月1日、経営統合することで基本合意したと発表した。両社の売上高を合算すると約8800億円となり、中四国におけるイオングループの存在感が一段と高まる。
イオンとフジは2018年10月に資本業務提携することを公表、イオンはフジの株式の15.0%を保有する筆頭株主となっている。また、フジはMV西日本に7.61%を出資する第2位株主だ。
イオンがフジに取締役1人を派遣、MV西日本はフジの山口普社長を取締役として迎え入れるなど、イオングループとフジは交流を続けてきたが、経営統合することで企業価値の拡大を目指す。
フジとMV西日本は2022年3月をめどに共同持ち株会社方式で経営統合、イオンの連結子会社となる。これに伴ってMV西日本は上場廃止となり、共同持ち株会社フジが上場を維持する。その後、24年3月にフジとMV西日本が合併し、新会社を発足させる。
広島市に本社を置くMV西日本は、四国が地盤のマルナカと岡山を拠点とする山陽マルナカを19年3月に子会社化、21年3月には両社を吸収合併し、新生MV西日本としてスタートした。21年2月期の連結業績は営業収益が5632億円、営業利益が85億円だった。一方、フジの21年2月期の連結業績は営業収益が3153億円、営業利益が59億円だった。