子ども・ベビー用品専門店の西松屋チェーンは7月30日、衣料品・雑貨専門店を展開するパレモ・ホールディングス(HD)の株式を取得すると発表した。約3億1300万円で17.67%(議決権ベース)の株式を取得し、パレモHDの筆頭株主となる。
投資ファンドのエンデバー・ユナイテッド・パートナーズ・スリー(東京都千代田区)が保有するパレモHD株を8月6日付けで取得する。西松屋は取得の目的を明らかにしていないが、今後、提携関係を結ぶ可能性がある。
パレモHDは「ギャルフィット(GAL FIT)」や「スズタン(SUZUTAN)」などの婦人衣料ブランドのほか、300円均一の雑貨店「イルーシーサンマルマル(illusie300)」など410店舗(2021年2月末時点)を展開している。東証2部に上場しており、21年2月期の連結業績は新型コロナの影響を受け、売上高は前期比24.2%減の182億円、営業損益は13億円の赤字(前期は5億円の黒字)、最終損益は18億円の赤字(同3億円の黒字)だった。
一方、郊外立地が中心の西松屋チェーンの店舗は新型コロナで逆に集客力が高まり、21年2月期の売上高は11.5%増の1594億円、営業利益は約6.3倍の120億円と大きく伸び、22年2月期も増収増益を予想している。