21年度2ケタ増収3ケタ増益のセレクトショップ 「定価販売」のTOKYOBASEが強い理由
40代になったステュディオス卒業生をキャッチ
同社は、「アスレジャー業態」と「大人向けセレクト業態」という2つの新事業で、さらなる攻勢をかける。
スポーツ系カジュアルのアスレジャーは、「コロナ禍の巣ごもり生活を機に、ファッションのジャンルとして定着した」(同)と見ている。全品を国産のオリジナルとし、価格帯はミドルゾーン、デザインではタウンユースを重視するが、機能性に富んだ品質も追求する。今秋に東京・新宿、大阪・梅田のターミナルに3店舗を出店する予定だ。
一方で、大人向けセレクトショップは、同社の将来にとっても、重要な布石となる。
「当社の主客層は20~30代なんですが、卒業すると、百貨店さんなどの他社に引っ越してしまうんですね。そこで、40代以降をターゲットにした新業態を設けて、とどまっていただこうというわけです」(同)。
テイストはそのままに、サイズ対応などを強化する。もちろん全品が日本製。価格帯は、既存業態よりもやや高めに設定するという。今秋に東京・丸の内の路面店、東京・六本木店をオープンする予定。
コロナ禍をものともしない東京ベースの快進撃ぶりに、ますます注目が集まりそうだ。