時代とともに移り変わる「よい会社」の条件 これからの「よい会社」に必須なSDGs
現代の「よい会社」の条件– SDGsの遵守
それはさておき、いまの「よい会社」の条件を改めて考えてみると、やはり2015年9月の国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標:SDGs)」の17項目の順守ということになるだろう。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基礎をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう!
1992年当時と現在の違いは、SDGsは世界共通の課題であり、1か国や1地域の孤立は許されなくなっているということだ。グローバル経済に組み込まれている中では、これらに反することは世界を股にかける機関投資家たちに否定され、不買運動につながり、企業の土台を根底から崩しかねない。実際、新疆ウイグル地区生産の綿使用や石炭火力関連企業とのかかわりがある企業などは、バッシングの嵐にさらされている――。
世界は本当に変わった。地球は1つという観点に立てば、もはやデカップリング(2国間の経済や市場などが連動していないこと)という考え方は幻想であることがわかる。
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