佐藤勝人の「本当に強い店」づくり#1 「強い店」の条件とは何か 今めざすべき地域から支持される店
消費環境が大きく変化しているこの時代、生き残りをかけた店づくりの方針として、さかんに「強い店」というキーワードが繰り返されています。「強い店」とは何か、どう作るべきかをわかりやすく指南する連載「佐藤勝人の『本当に強い店』づくり」。第1回は、「強い店」とは一体何がどう強いのか、その正体に迫ります。
「強い店」は何がどう強いのか
突然ですが、「強い店」とは一体何なのか、考えてみたことはありますか。「強い店」という言葉には、“何がどう”強いのかが示されていません。ここが「強い店」の定義を曖昧で方向性の定まらないものにし、「強い店を作ろう!」と意気込んでもうまくいかない原因を作り出しているように思います。
単刀直入にいうと、私の考える「強い店」とは、「地域に根ざし、密着し、地域の人々を第一に考えられる店」のことです。そこに業態の違いや、品揃えの豊富さや、商圏人口の多さなど、多くの人が重要だと考えている要素は実は関係がありません。地方のどんな小さな店でも、やり方を間違わなければ「強い店」になれるのです。逆にいえば、一大チェーンや有名店が「強い店」とは限りません。それはなぜなのか、順にお話ししていきましょう。
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