イオン北海道20年度決算、過去最高売上高で増収増益 2021年度は「ストレッチする年」

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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2025年へ向けた新中期5ヵ年計画の内容は?

イオン北海道決算
決算説明を行うイオン北海道 青栁英樹代表取締役社長(左)と、同 出戸信成取締役 副社長執行役員(右)

 イオン北海道は、来期以降の方向性を示す新中期経営計画について、コロナ禍の影響などを鑑み若干の修正を行った。当初、2020年度よりスタートする3ヵ年計画だったものを、スタートを1年後ろ倒し、さらに5ヵ年計画とした。来期はこの「新中期5ヵ年計画」の開始年度にあたる。25年へ向けて「ストレッチ(高い目標を課してその実現に挑むこと)する年」と同社青栁英樹社長は21年度を表現。実現のために、営業利益は今期から約21億円減となるものの、店舗投資に57億円、インフラ投資に109億円を投じる見込みを示した。

 積極的な投資を通じ、25年にめざす姿としてイオン北海道は、「安全・安心、便利で楽しい店」「イオン北海道独自の魅力的な商品」の両立を掲げた。その取り組みの一環として、21年8月には畜産・デリカ部門の商品製造・供給を担うイオン石狩プロセスセンターの稼働を開始する。店舗の人員不足をカバーするため、商品のアウトパック化を通じてオペレーションの改革にもつなげたい考えだ。

 また、新規出店では食品業態を中心に69店舗を計画しており、その中には開発中の、札幌市など店舗面積が確保しにくい場所でも出店可能な新しい中小型フォーマットも含まれる。

 ECもさらなる強化を図る。拡大する需要に対応するための事業基盤の強化はもちろん、強いブランド力を持つ北海道の商品を全国に向けて販売、売上拡大をめざす。

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