イオン北海道20年度決算、過去最高売上高で増収増益 2021年度は「ストレッチする年」

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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21年2月期の注力施策

 21年2月期、イオン北海道はコロナ対策をはじめ、以下の施策に注力した。

 まず、食のSPA化促進のため、新設した食品商品開発部による商品・産地開発を推し進めた。北海道の食材を活かした商品など、年間で約760品目を開発し、約40億円の売上を確保した。

 また、販売に関する取り組みでは、GMSとSMそれぞれの良い部分をお互いに導入しあう取り組みを行った。GMSからSMへは、生花やヘルス&ビューティーケア関連など、GMSが得意とする商品群をSM30店舗へ導入。導入店舗では前期比売上高が122.8%と伸長した。SMからGMSへは、SMで実施していたテレビ販促を活用したメニュー提案「楽はやっ!クッキング」をGMS40店舗で導入するなどした。 

 新規出店・活性化にも意欲的に取り組んだ。新規出店では、苫小牧市にマックスバリュ日新店、旭川市にザ・ビッグアモール店を出店。ほか、札幌市内にまいばすけっと3店舗を出店した。大型活性化はGMS1店舗、SM・DSそれぞれ2店舗で実施し、軒並み前年超の業績となっている。

 EC事業も前期比145.8%と伸長した。ネットスーパーでは、玄関先受け渡しサービスの導入や、システム機能の改善などで前期比132.3%を達成。ギフトや家具・家電などを取り扱う「eショップ」では、福袋企画などがヒットし前期比265.6%の売上高となった。

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