“リピーター獲得合戦”を勝ち抜くためにリアル店舗でもLTVが重要なワケ
前回、リアル店舗でリピーターを獲得するためには、従業員の能力を拡張するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が必要な理由を解説しました。後編となる今回は、リピーターを獲得できているかどうかを評価する経営指標「LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)」の重要性についてお話しします。
顧客一人ひとりの価値を可視化する
前編からの繰り返しになりますが、これからのリアル店舗は商圏内での“リピーター獲得合戦”になるといっても過言ではありません。自社店舗のリピーターをたくさんつくるためには、消費者に継続的に選ばれるような店舗づくりが重要で、それを評価するための経営指標も必要となります。
リピーターが増えているかどうかを判断する指標としては、「LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)」が有効です。LTVは、顧客一人ひとりが自社にどれだけ利益をもたらすのかを可視化することができます。
顧客が同じ店舗に長い期間、ずっとお金を支払うことは、その人がその店舗のファンであり、エンゲージメントが高いことを意味しています。LTVを通して、その店舗における顧客基盤や事業基盤の強さが見えてきます。将来的な売上もある程度予想できるほか、LTVが高い顧客向けの商品やサービスを開発することで、さらなる利益を獲得することもできます。