サミット、紀ノ國屋が導入!ドイツ発農業ベンチャー 「インファーム」の野菜が想像以上に高品質だった

2021/03/02 05:55
大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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従来と一線を画す
香りと食感

 インファームの葉物野菜を取材をして感じたのが、これまでの水耕栽培ものとは一線を画す、品質の高さだ。まず、葉物を手にとると顔にさほど近づけなくても認識できるほど香りが高い。インファームによると、専門家からも「他の水耕栽培の葉物野菜と比較して香りが高い」という評価を得ているという。

 導入が進む欧州では、広く知られる著名なシェフが、自身のレストランで提供するためにファーミングユニットを導入して話題を集めた。また欧州の導入店からは、この品質の高さから、その他のカテゴリーでも上質な商品が売れ、客単価が向上したという報告もあがっているという。

「クリスタルレタス」と「イタリアンバジル」。鮮度を保てるように根がついたまま提供する。ともに葉に厚みがあるのが特徴だ
「クリスタルレタス」と「イタリアンバジル」。鮮度を保てるように根がついたまま提供する。ともに葉に厚みがあるのが特徴だ

 筆者も実際に「クリスタルレタス」と「イタリアンバジル」を自宅で試食してみた。葉に厚みのが特徴的で、そのため口に含むと葉の味わいがしっかり伝わってくる。

クリスタルレタスはパリパリとした心地よい食感と、素材の風味が明確に伝わってきた
クリスタルレタスはパリパリとした心地よい食感と、素材の風味が明確に伝わってきた
部屋のグリーンとして飾りながら、食卓のさまざまなメニューに添えて楽しめる
部屋のグリーンとして飾りながら、食卓のさまざまなメニューに添えて楽しめる

  「イタリアンバジル」をはじめとした香草類は、水に漬けておけば暫くは枯れてしまわないため、少しずつ料理に使用できるのも魅力の1つだ。実際にイタリアンバジルは1週間ほど元気な状態が続き、部屋のグリーンとして飾りながらパスタやピザなどさまざまなメニューに添えて楽しむことができた。

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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