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ネスレ、北米飲料水事業を43億ドルで売却へ 高級ブランドに注力

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2月17日、スイス食品大手ネスレは、「ピュア・ライフ」など北米の飲料水ブランドを43億ドルで、プライベートエクイティ(PE)企業2社に売却すると発表した。写真はスイスのコノルフィンゲンで昨年9月撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[17日 ロイター] – スイス食品大手ネスレは17日、「ピュア・ライフ」など北米の飲料水ブランドを43億ドルで、プライベートエクイティ(PE)企業2社に売却すると発表した。高級ブランド「ペリエ」などの強化に注力する。

PE企業のワン・ロック・キャピタル・パートナーズとメトロポウロスに売却する資産にはこのほか、「ポーランド・スプリング」「ディア・パーク」「オザーカ」「アイス・マウンテン」「ザファーヒルズ」「アローヘッド」「スプラッシュ」といったブランドや、米オフィス向け飲料配達サービスのレディーリフレッシュも含まれる。

昨年第3・四半期の北米飲料水事業の成長回復に寄与した「ペリエ」「サンペレグリノ」「アクア・パンナ」は売却しない。

マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は、発表文書で「今回の売却により、国際的なプレミアムブランドや地元の天然ミネラルウォーター、高品質の健康的な水分補給製品などの事業に一層注力することが可能になる」と述べた。

同社は昨年6月、北米飲料水事業の一部売却の可能性を模索しているとしていた。

ワン・ロックは、買収手続き完了後にメトロポウロスの創業者ディーン・メトロポウロス氏がネスレの北米飲料水事業「ネスレ・ウォーターズ・ノース・アメリカ」の会長兼暫定CEOに就任するとした。

ワン・ロックによると、ネスレ・ウォーターズは米国で約7000人、カナダで230人超の従業員を抱えている。