混戦!フードデリバリー 「出前館」藤井英雄社長が語る次なる戦略 プロダクト強化と地方拡大とは?
フードデリバリー市場の今後、生き残るのはどこか
コロナ禍でのデリバリー需要の急激な増加に伴い、フードデリバリー市場は混戦模様だ。今後の業界全体の見通しについて藤井氏は、「先行するアメリカの例を見ると、生き残るのは3〜4社ではないか。外資のプレイヤーが多く、採算が取れないと判断すれば撤退までは速い。その意味で、そろそろ淘汰が始まってもおかしくはない」と見る。それと同時に藤井氏が指摘するのが、「特化型デリバリーサービス」の台頭だ。「現時点で大きなシェアを持つ出前館とUber Eatsが淘汰されることはないだろう。この2社がサービスやメニューの豊富さを武器にするのに対し、『高価格帯メニューのみ』『辛いメニューのみ』といった特定のカテゴリーに特化したサービスを打ち出す企業が、残りの1~2席をかけて勝負してくるかもしれない」(藤井氏)。
しばらくは混戦が続きつつも、淘汰の時期を迎えようとしているフードデリバリー市場。その中でさらなる進化を続ける出前館の活躍から目が離せない。