新春トップインタビュー②ヤオコー川野澄人社長 連続増収増益を33に伸ばすための、2021年の戦略

取材・文=「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部 大宮弓絵、小野貴之、雪元史章
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カギとなるのは「店長の力」

ヤオコー浦和中尾店
来期は「個店での販売強化」に集中する。カギとなるのは、「いかに店長の力を引き上げていけるか」であるという。

 当社はかねて、「チェーンとしての個店経営」を経営テーマに掲げ、チェーンの仕組みを生かしながら、個店を強くすることをめざしてきた。各店舗が自らの商圏にいるお客さまをしっかり見ながら商売をしていくのが、当社の特徴であり、強みでもある。

 こうした取り組みを進めるべく、当社ではこれまでもデリカセンターや物流センターといったチェーンのインフラづくりを進めてきた。とくに、物流は逼迫した状況が今後も中期的に続くだろう。ドライバー不足も当面続くとみられ、効率化を検討していきたいと考えている。たとえば、物流センターの運営会社と相談しながら、当社の専用センターバース(トラックの荷物の積み卸し場所)の予約システムを順次導入し、トラックの待ち時間が減るなどの効果が得られている。物流は、放っておくとコストがどんどん上がっていくので、当社としても積極的に関わっていきたい。

 さらに、省人化・省力化を推し進めながら、これまでは人手不足などもあって力を注ぎ切れなかった、個店の強さを磨いていくことに集中したいと考えている。来期は、個店が計画を立て、個店で販売するのをより強化していく年としたい。その中でカギとなるのは、「いかに店長の力を引き上げていけるか」という点だ。あらためて、店長教育に力を注いでいきたい。

(談・文責 編集部)

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