ファストフード市場攻略めざす!テイクアウト比率4割をめざすサイゼリヤの新業態

取材・文:大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」を展開するサイゼリヤ(埼玉県/堀埜一成社長)は11月9日、東京都中央区に新業態「ミラノ食堂」をグランドオープンした。新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下で、消費者が外食を控える傾向にあるなか、同店は売上高に占めるテイクアウト比率を半分近くまで高めることをめざしている。

メニューのボリュームを1.5倍に増やすねらい

「ミラノ食堂」の外観

 「日本のファストフード市場は未成熟で、ブルーオーシャン。将来的には国内で3000店以上を展開できる新たなファストフード業態を開発したい」

 サイゼリヤの堀埜一成社長が、本誌のインタビューで語った言葉だ。実はあまり知られていないが、サイゼリヤは国内で勝ち残るための1つの道として、長い年月をかけてファストフードの新業態開発を進めている。

 その最新の実験店として今回オープンしたのが「ミラノ食堂」だ。場所は東京メトロ「茅場町」駅から南西へ約300m。飲食店やオフィスが立ち並ぶエリアのオフィスビル1階に入る。

 同店は「サイゼリヤ」の看板メニューである「ミラノ風ドリア」を中心に提供する業態だ。特徴的なのは、

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取材・文

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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