リクルートライフスタイル(東京都)は10月29日、同社のもつ研究期間「ホットペッパーグルメ外食総研」と通じて、大都市圏(首都圏、関西圏、東海圏)9月の外食市場規模を発表した。
同研究所の発表によると、2020年9月の外食市場規模は、3圏域合計で2220億円(前年同月比70.1%)で、8月の前年同月比60.5%と比べると、9.6ポイント改善した。減少幅が1000億円を切ったのは、2020年2月以来7カ月ぶりであるとのことで、外食単価が前年実績を上回ったことと、外食実施率が2020年3月以来の6割台に回復し、マイナス幅が縮小したことが市場規模の改善につながった。
10月からは国の支援策「Go To Eat」キャンペーンなど消費喚起策も始まり、今後も外食市場の回復は見込まれる。一方で、ソーシャルディスタンス確保のための座席数減少などの感染症対策が求められており、客単価の上昇や宅配需要の見極めなど、事業者にとっては難しい局面が続く。