ヨーク旗艦店「新宿富久店」に見る、セブン&アイの都市部攻略策
売場の各所に“ヨークベニマル流”を導入
ヨークの前身であるヨークマートは、2010年頃から同じセブン&アイグループのヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)との「食品スーパー事業統合」を推進。店舗運営や売場づくりのノウハウを取り入れることで競争力を向上させてきた。新宿富久店では、そうした“ヨークベニマル流”の取り組みや商品も多く見られる。
「ニューオペレーション」で作業効率化も同時に推進!
店内加工や提案型の売場づくりに注力するとともに進めるのが、生産性の向上だ。
「ヨークマート」では、トヨタ生産方式の「カイゼン」の考えを取り入れた作業改善施策「ニューオペレーション」を推進しており、ヨークはこれに今回統合したDS「ザ・プライス」のローコスト運営の施策も導入しながら、店舗オペレーションのいっそうの効率化を図る考えだ。
ヨークは今後、同店での成功例をほかの都市部立地の「ヨークフーズ」に導入していく計画だ。セブン&アイのグループ力を発揮することで、首都圏の都市部立地でも存在感を発揮できるか。まずは新宿富久店がその試金石になると言えるだろう。
【ヨークフーズ新宿富久店 概要】
住所 東京都新宿区富久町17 -2
営業時間 10:00~23:00
売場面積 1648㎡
取り扱いSKU数 約9800SKU
従業員数 86人(うち正社員21人)
駐車台数 47台