アサヒ、ABインベブ豪事業の株式取得完了 一部ブランド売却へ
[東京 1日 ロイター] – アサヒグループホールディングスは1日、ビール世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)がオーストラリアで保有するカールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズ(CUB)の全株式を取得する手続きを完了したと発表した。
アサヒは今年3月、当初今年第1・四半期を予定していた株式取得時期について、豪州競争法当局(ACCC)および豪州外国投資審査委員会から承認が得られないことを理由に、第2・四半期にずれ込む見通しを明らかにした。
ACCCは4月、アサヒがビールおよびサイダーブランドを売却することを約束したため、同社がCUBを買収することに反対しないと表明した。アサヒは今後、ブランドの売却プロセスを開始し、個別の売却案件についてACCCの承認を取得次第、公表する方針。
アサヒによると、取得対価は160億豪ドル(約1兆1416億円)。
アサヒはまた、この買収に伴い、最大3000億円の劣後債の発行を予定していると発表した。同時に、普通株式による資金調達が予定通り実施できない場合の備えとして、主要行から劣後ローンによる融資で最大4000億円を調達する契約を締結したことを明らかにした。