アクシアル リテイリング原和彦社長が激白! 基盤機能の再整備と26年の戦略とは
商品開発力強化へ 社内制度改革が進行

商品開発力の向上にも努めている。具体的には、 “品質で選ばれる商品づくり”を重視した設備投資と制度改革を進めているところだ。
設備に関しては、商品開発を行う「MDキッチン」や家庭の調理環境を再現した「はらナルキッチン」などを24年10月に移転した新本部に導入した。これにより、商品開発にかかる時間を短縮できている。以前は2〜3カ月先に発売する商品を慌てて考えていたが、現在はより先を見据えて計画的に開発を進め、新商品のストック数を増やしている。上半期は150品目を超える商品を開発しており、100を下回っていた前年同期と比べて開発数を大きく伸ばせている。
制度改革については、今期新たに設けた社員の自己啓発支援制度「美食の旅」などが挙げられる。この制度は、社員が「お客さまの立場に立ち、なぜその商品がおいしいのか」を考察し、レポートを作成することで費用の一部を会社が補助する仕組みだ。新制度を通じて社員の能力を磨き、開発の質と量を上げていきたい。
広告・販促面も大きく進化している。自社アプリ「原信ナルスアプリ」は50万ダウンロードを突破し、販促ツールとして戦力化しつつある。また、グループ傘下の印刷会社、高速印刷(新潟県/高橋和章社長)を活用し、チラシ、テレビCM、インスタグラムなどのSNS向けの動画などを自社制作できる体制も整えてきた。今後も引き続き、販促コンテンツの強化を進めていく方針だ。






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