[チューリヒ 16日 ロイター] – スイス食品大手ネスレは16日、2025年までに最大20億スイスフラン(20億7000万ドル)を投じ、自社製品の包装で再生プラスチックの利用を拡大するとともに、新しいプラスチックの利用を3分の1削減する計画を発表した。
ネスレは環境保護活動家からプラスチック公害を引き起こしている上位企業の1社に挙げられており、廃棄物削減に向け真剣に取り組む姿勢を示す必要に迫られている。
マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は記者団に対し「わが社は包装品の分野で最大クラスの企業であるため、(公害)リストの上位にいるが、この規模を利用し問題解決へかなり大規模な措置を講じる」と強調した。
同社は25年までにすべての包装に再生ないし再使用可能な素材を利用すると明言している。
ステファン・パルツァー最高技術責任者(CTO)はロイターに「現在、ペットボトル以外に食品の包装に利用できる再生プラスチックはあまりない」と説明し、追加費用をいとわない同社の姿勢はこの分野への投資を促すとの見方を示した。
シュナイダー氏によると、この投資が利益に与える影響は中立的。