45年間黒字経営のカーショップに見る顧客満足度の高め方
顧客満足度アップに寄与する洗車機
富山北店で新たに設置した洗車機は、ダイフクプラスモアのドライブスルー洗車機「アヴァンテ」である。
特徴は、洗浄と乾燥という洗車機に求められる本質的な機能を追及した上、独自の泡洗車機能により視覚を通して実感できるようにしていること。クルマに直接触れるブラシは新タイプのスポンジブラシで、車体をやさしく、ムラなく丁寧に洗う。乾燥は、フロント部もルーフ部から水の重力に逆らわずに車体に沿って上から下へ、風で水を吹き飛ばす新機構を搭載する。
洗い方は、「シャンプー洗車」「水洗い洗車」「超撥水コート」など基本5コースに加え、「往復ていねい洗車」「泡&高圧ジェット」「下部洗浄」を用意。用途、好みに応じてこれら3種類のオプションから選べるようになっている。
今回、基本コースで「超撥水コート」、さらにオプションとして「泡&高圧ジェット」「下部洗浄」を選択し実際に洗車を体験した。下部洗浄は、冬場、北陸エリアでは凍結防止剤がまかれることから、車体の下部の汚れを落とすとともに、サビ防止のためにも有効だという。
クルマを所定の位置に止めると、すぐに機械が作動し始めた。最初、水で車体を濡らした後、大量の泡が車体に降り注ぎ、その上をブラシが滑るように動き全体を洗い上げていく。クルマの形状を自動的に感知し、リアスポイラーの下側なども隈なく汚れを取り去っていった。最後、乾燥の工程が終えるまでにかかった時間は約6分。十分楽しむことができた。
富山北店で洗車機を設置するにあたっては、基礎工事から取り付けまで約2週間で完了した。
今後の課題は、いかに洗車機の認知度を高めていくかだ。髙嶋氏は「地道にお客さまに利用を訴求し、来店頻度の向上につなげていきたい」と意気込みを見せる。
洗車機は近年、競争が激化するHC企業にとって、他店との差別化にもつながる可能性があり、導入を検討する価値はありそうだ。