家電量販店売上高ランキング! ヤマダ、エディオン、ヨドバシ…上位10社を見ていくと

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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駆け込み需要と反動減の影響は?

 3位のヨドバシカメラ(東京都)の19年3月期の売上高は、同1.9%増の6530億円だった。同社も近年、次なる収益柱として非家電事業に参入し始めており、18年12月には新宿西口本店の地下2階に「ヨドバシ酒店」をオープン。19年5月には同店地下1階にジュエリー専門売場を新設した。また、4月にはアウトドア・スポーツ用品を取り扱う石井スポーツ(東京都)の完全子会社化を発表しており、シナジー創出が期待される。

 4位は茨城県地盤のケーズホールディングスで19年3月期の売上高は同1.9%増の5757億円だった。エアコンやスマートフォンなどの販売好調により増収を果たしている。5位はビックカメラ。18年8月期の売上高は4875億円で、対前期比で10.1%増と高い伸びを示した。5店舗を新規出店するなど出店による売上増が増収の主因だ。なお、傘下のコジマの業績も好調で、連結ベースでも増収となっている。

 19年10月の消費増税を前に、家電量販店業界では駆け込み需要が期待され、今期の通期決算では一時的に売上高が大きく伸びることが予想される。だが、過去の消費増税時のことを踏まえると、その反動減の影響も大きく、売上増を手放しに喜べない状況が続きそうだ。

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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