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貿易収支、8月は1363億円の赤字 対中輸出12.1%減=財務省

東京都内の湾岸に並ぶコンテナ
9月18日、財務省が発表した8月貿易統計速報は、貿易収支が1363億円の赤字だった。写真は2016年1月、東京都内の湾岸に並ぶコンテナ(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] – 財務省が18日発表した8月貿易統計速報は、貿易収支が1363億円の赤字だった。赤字は2カ月連続。ロイターの予測中央値は3559億円の赤字だったが、赤字幅は予測値より小さかった。中国の景気減速で中国向けの輸出が前年比12.1%減となった。

輸出は前年比8.2%減で9カ月連続の減少、輸入は前年比12.0%減で4カ月連続の減少だった。輸出の数量指数は6.0%減で2カ月ぶりの減少となった。

輸出品目では、自動車(7.2%減)、半導体等製造装置(24.5%減)、自動車の部分品(13.6%減)などが減少した。輸入の主な減少品目は原粗油(25.0%減)、液化天然ガス(23.3%減)、石炭(24.5%減)など。

地域別では、対中国輸出が12.1%減で6カ月連続の減少。液晶デバイス製造用など半導体等製造装置、ギアボックスなどの自動車部品、液晶デバイスなどの科学光学機器などの減少が目立った。中国経済の緩やかな減速が影を落とした。ただ「中国向け輸出額(1兆2001億円)は8月としては歴代4位で依然として高い水準にある」(財務省幹部)という。

対米輸出は前年比4.4%減で11カ月ぶりの減少となった。自動車や自動車部品などが減少した。財務省は「8月は盆休みで工場の操業が止まり、輸出が少なくなる傾向がある」(幹部)としている。

韓国向け輸出は9.4%減の4226億円。ビールを含む食料品は40.6%減となった。日韓関係の悪化で韓国では日本製品の不買運動が広がっている。