ポリエステル繊維で緑化?古着リサイクルの先行くPLUS∞GREEN PROJECTの未来像
ポリエステルから“人工土”を生み出した企業との出会い
アースコンシャスは、ポリエステル繊維リサイクル培地の生みの親。屋上緑化や園芸用培地などの製造開発をしており、環境問題にも積極的に取り組んでいる。
ポリエステル繊維リサイクル培地は、リサイクル資源のポリエステル繊維に保肥性を高める人工ゼオライト、各種土壌改良材を特殊混合した人工培地。安全性に問題がないことは、同プロジェクトで研究を担う近畿大学が調査済みで、施設園芸ではイチゴ・トマト・豆などの果菜類や洋ラン・アンスリウム・バラなどの花卉類の培地として高い評価を得ている。
また近畿大学は、東日本大震災以降、福島県の土壌汚染の風評被害を払拭すべく、ポリエステル繊維リサイクル培地を用いた栽培法を共有してきた。
ポリエステルの再利用から環境にやさしい未来を
スタイレム瀧定大阪は、このポリエステル繊維リサイクル培地を「TUTTIⓇ」としてブランディング。プロジェクトの象徴的な存在として、市場に展開している。
「ブランド名は、オーケストラのメンバーが全員で合奏するという意味のTUTTI(トゥッティ)からつけた。ブランドロゴのリピート記号(:II)には、資源を大切に循環させていきたいという思いを込めている。オーケストラの合奏がすばらしい音楽を生み出すように、多くの人がこの循環に参加することで、環境にやさしい未来につながっていく」と坂本氏。