エディー・バウアー異例のスピード再上陸!“仕掛け人”水甚社長が描くブランドイメージ大転換
「カジュアル路線」から「気軽だが本格的なアウトドア」へ
そのような経緯でエディー・バウアーとのライセンス契約にこぎ着けた水甚。「これまでエディー・バウアー・ジャパンが展開してきたのとは異なるアプローチを考えている」と、息子の中村有孝取締役はそのリブランディング戦略の一端を明かしてくれた。
従来のエディー・バウアー・ジャパンが日本で展開してきたのは、あえてアウトドア色を薄めたカジュアルウェア路線だ。ところが、実は本国のアメリカではプロの登山家と共同開発したアウトドアライン「ファーストアセント」など、本格的なアウトドアブランドとして認知されている。
「現地の店舗も訪れたが、店内にダウンジャケットの防寒性を体感できるアイスボックスを置くなど、かなり本格志向の商品展開をしていることに驚いた」(中村社長)
再始動にあたっては、その本国のブランドイメージを活かして、これまでのカジュアル路線よりは高付加価値のアウトドアラインを展開する方針だ。以前のエディー・バウアーのイメージが強くない20代~30代の若者やファミリー層に訴求していく。
「タウンユースを意識しながらも高い機能を備えた、本国のクオリティに負けない製品を企画・開発していく。また、アパレル以外のキャンプ用品も本国からセレクトし、気軽だが本格的な『ファミリーキャンピング』のイメージを発信していきたい」(中村取締役)