ヤオコー23年3月期上期決算は増収減益で着地!それでも通期は増収増益を見込む理由
増収増益記録の更新なるか
中間決算は増収減益での着地となったヤオコーだが、通期の業績目標は据え置き、連結ベースで営業収益5460億円(対前期比1.9%増)、営業利益は255億円(同5.9%増)、経常利益247億円(同6.1%増)、当期純利益160億円(同4.0%増)と増収増益を見込む。なおヤオコー単体ベースでも増収増益を計画している。
川野社長は下期の見通しについて「下半期も読みづらい状況が続くことが予想されるが、極端に業績が落ち込むことはないと見ている。経費面では、水道光熱費はコントロールできないが、人件費についてはAI自動発注などを通じて生産性向上を図っていく。厳しい環境だが、当初想定の売上・利益を実現したい」と話す。
前期は巣ごもり消費の恩恵を大きく受けたこともあって、23年3月期の増収増益に向けたハードルはそもそも高い。実際に中間決算は減益着地となったものの、営業収益営業利益率は5.7%とスーパーマーケット企業としてはトップクラスの水準を維持している。
反動減、資源価格の高騰といったマイナス要因を跳ね除け、ヤオコーはスーパーマーケット企業としては前人未到の34期連続の増収増益を達成できるか。これまでさまざまな環境変化があった時も、ことなげに記録を伸ばしてきたヤオコー。今回の記録更新の難易度はかつてなく高いものになりそうだが、逆に期待が高まるところだ。