10~50代男女が購買層!Gショックが幅広い層から支持されるマーケティング戦略とは
全方位のアプローチでグローバル展開を加速させる
男性に人気というイメージが強いGショックだが、最近は女性のファン獲得にも注力している。
「日本の場合、Gショックは男性、BABY-Gは女性向けというコンセプトでやってきた。しかし、BABY-Gという名前は、欧米では子ども向けの印象になる。さらに、Gショックの購買層の10%は女性でもある。昨今のユニセックスの流れもあり、今後はGショックでサイズ展開を行い、男女どちらでも使えるブランドというアプローチをしていく」(上間氏)この展開はすでに昨年から欧米で始まり、日本でも本格的に開始予定だ。
また、Gショックは日本のみならず世界100ヶ国以上で展開し、出荷台数は2010年以降伸びている。世界的な人気のきっかけとなったのが「SHOCK THE WORLD」という周年イベントだ。
「『SHOCK THE WORLD』は25周年から開催している周年イベントで、グローバルで企画している。過去には、ニューヨークのイベントに、ヒップホップスターのエミネムを招いたこともある」(同)。来年の40周年に向けての企画も進めている。
「これからはさらに、アメリカや中国の富裕層向けのマーケティングも進めていく。若者からコアなファンまで、幅広いターゲット層にいつまでも支持されるブランドであり続けるため、全方位のアプローチを今後も続けていきたい」(同)