「1200年前の超一等地」に出店! コメダ京都市内1号店の立地に京都市民がうなる理由
一切れ食べギブアップ
そんなことを考えながら、ある日曜日、私はコメダ珈琲店二条駅前店にやってきた。朝食をとるのが目的だ。時間は朝9時過ぎにもかかわらず満員。しかしお客の入れ替えが続き、運良く座ることができた。
早速、メニューに目を通し、何を頼むかを検討する。やはり京都市1号店なので厳選したいところだ。
まず目にとまったのは「ミニサラダ」(税込260円)。「ミニ」だから軽くいけるだろうと考えた。次はメーンの食べ物だが、散々悩んだ挙句、見栄えがする「カツパン」(同970円)を選ぶ。飲み物はもちろんコーヒー「コメダブレンド」(同540円)に決まりだ。
注文品が来る間、店内を観察するとお客は20〜70代と、年齢層は比較的幅広かった。地元の人だけでなく、大きな荷物を持っているところからすると、観光客も多いようである。
しばらくして到着したのはコーヒーとサラダ。「ミニ」とあったのに、意外にボリュームがある。テーブルにあったドレッシングをかけいただく。ポテトサラダの量が多く、食べ終わった時には、そこそこお腹が膨れていた。それでもパンを食べるぐらいの余裕はあると、タカを括っていた。
数分後、私の目の前に置かれたカツパンは、予想をはるかに超える大きさだった。目測だが横20cm×縦10cm×高さ7cmはあろうか。見ただけで、一人ではダメだと感じた。
よくメニューの写真と実物が違うのを「写真詐欺」と表現される。しかしコメダの場合、実物は写真を大きく超えるサイズ、ルックスであるため「逆写真詐欺」と言われているのを忘れていた。カツパンは三等分にされていたが、案の定、一切れを食べただけでギブアップした。
残りはどうするか。
迷った後、思い切って持ち帰りができるかを若い女性店員に質問する。「しばらくお待ちください」と言った彼女が戻ってきた時には、手に容器を持っていた。ちょうど残りのパンが入るサイズだった。無料でいただけるとのことである。
行列ができていたため、お勘定を済ませてすぐ帰ろうとしていたところ、別の女性スタッフが「これ、使いますか?」と紙の手提げ袋をくれた。「お荷物になりますが、どうぞ」と言って彼女は厨房の方に帰っていった。
そう、コメダは接客にも力を入れており、社内でコンテストも開催しているという。これは各地で人気が出るのも頷けると思いながら、私は帰路についた次第である。
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