事業仕分け第3弾が始まる。けれども・・・
文部科学省は、今後10年間のスポーツ政策の長期的指針として「スポーツ立国戦略」を策定した。
●ライフステージに応じたスポーツ機会の創造
●世界で競い合うトップアスリートの育成強化
●スポーツ界の連携・協働による「好循環」の創出
●スポーツ界における透明性や公平・公正性の向上
●社会全体でスポーツを支える基盤の整備
を重点戦略目標として掲げ、施策を提言している。
その中に、若者のスポーツ参加率を向上させ、少子化対策にも役立てようと若者たちの交流を促すイベント「スポーツ婚活」の推進が盛り込まれた。
「スポーツ実施率の低い世代(20代男性、30代女性など)のスポーツ活動を向上させることを目指し、(中略)スポーツを通じて若者が交流する場を設けたり、(中略)、優れた取り組みを支援する。(『スポーツ立国戦略』)」。
「スポーツ婚活」の第1回の開催は10月11日、体育の日。東京都内で「カップルテニス~スポーツ婚活」が開かれた。参加したのは、元マラソンランナーの千葉真子さんら男女8人。総費用は250万円だったという。
8人のテニス大会にどうしてこれだけ費用が膨むのかは不明だが、“婚活”を国が支援するというのはどうにも納得がいかない。
北海道日本ハムファイターズは2009年7月から「KONKATSUシート」を売り出し男女の出会いの場を演出。結婚情報サイトのyoubrideは、代々木公園の「クリーンアップ婚活イベント」を実施するなど民間レベルで“婚活”の場は十分足りているからだ。
さて、今日から特別会計を対象とした事業仕分け第3弾が始まる。
けれども、「母屋(一般会計)でもすき焼き、離れ(特別会計)でもすき焼き」を食べられては国民はたまったものではない。
ふざけるな、と憤りを感じる半面、事業仕分けで無駄を指摘されても、新たな無駄を手を変え品を変えつくりだす役人の根性は見上げたものだとも思う。
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