低脂質、豊富な食物繊維 市場増え続ける食品「マイコプロテイン」とは何か?

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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 マイコプロテインとは、真菌類由来のタンパク質である。真菌類を砂糖や栄養素とともに発酵させてできたもので、食物繊維が豊富で低脂質なのが特徴だ。その市場規模は2018年時点の約2億ドル(約210億円)から27年までに年間成長率12%超のペースで拡大すると予測されている。

 英国で1985年に創設された「クォーン(Quorn)」は、ハンバーガー用パティやミンチ、フィレなど、マイコプロテインを用いた代替タンパク質食品を幅広く展開している。英国では、テスコ(Tesco)をはじめとする食品スーパー(SM)がクォーンの商品を取り扱っているほか、ケンタッキーフライドチキン(KFC)では、定番の「チキンフィレサンド」をクォーンのフィレで代用した「ビーガンバーガー」が発売されている。

「クォーン」の代替ミンチ
「クォーン」の代替ミンチ。同社は、マイコプロテインを用いた代替タンパク質食品を幅広く展開している

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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