アイリスオーヤマ
毎年1000点以上の商品開発
2014年にユニリビングを子会社化
宮城県仙台市青葉区に本社をおく、生活用品の企画、製造、販売会社。未上場会社である。
もともとは、大阪府布施市(現在の東大阪市)で創業したプラスチック加工の町工場、大山ブロー工業所がスタート。創業者の息子で現会長の大山健太郎氏が引き継いでから、1972年に宮城県南部に新設した仙台工場を主力工場とし、89年に本拠地を仙台市へ移転し、1991年に現社名へ改称した。
メーカーベンダーを標榜し、主にHC業態に向けて生活用品を直接販売し、仙台移転後に開発したプラスチック製のクリア収納ケースが、爆発的に売れたことは有名。その後は、インテリア、園芸、ペット用品などカテゴリーの幅を広げ、2000年代からは家電事業にも力を入れている。2013年から東北の農業復興のため精米事業に乗り出し、“低温製法”という最新鋭の精米技術による米の販売も始めて、注目を集めている。毎年1000点以上の新商品やモデルチェンジした商品を生み出すことでも知られている。2023年度のグループ売上高は7540億円。
なお、08年に宮城県でHCを運営するダイシンを完全子会社化し、09年にアイリスオーヤマの公式通販サイトを運営するアイリスプラザに吸収合併され、ダイシンカンパニーとなった。現在16店舗を展開している。
14年に、首都圏でホームセンター「ユニディ」「ユニハードウェア」を運営するユニリビングの株式を三井不動産から取得して子会社した。19年にアイリスプラザと合併し、従来のホームセンターを運営するユニリビングは「ダイユニカンパニー」として、本部を千葉県松戸市に置いている。24年10月現在、18店舗を展開している。